大会長挨拶

令和2年(2020年)5月27日(水)から29日(金)の3日間にわたり、横浜国立大学教育文化ホールにおいて、「ナノ学会第18回大会」を開催する運びとなりました。

ナノ学会は、日本のナノサイエンスおよびナノテクノロジーの総合学会を目指して、超微粒子とクラスター懇談会(平成9年設立)を改組・発展する形で平成14年に発足されました。平成15年にナノ学会創立大会が神戸で開催されて以来、日本各地で開催されてきたナノ学会大会では、毎回数百名の方々にご参加いただいております。ナノ学会は、「ナノ構造・物性」、「ナノ機能・応用」、「ナノバイオ・メディシン」の3つの部会で構成されており、シンポジウムなどの企画を通して専門的な知識の共有や最先端の情報の交換のための場を会員に提供しています。

ナノ領域のサイエンス・テクノロジーは、日々深化し続けています。分子や各種材料、そして生体系に至るナノスケールの構造、反応、機能を観測・理解・制御することでマクロな現象や物性を引き出す事例が次々と見出されています。本大会では「量子が拓く未来」というテーマを掲げて、物理・化学・電子・材料・バイオ・医学分野の最先端の研究を議論することにより、今後のナノサイエンス・ナノテクノロジー分野の学術基盤の発展と新産業技術の創出に向けて寄与していきたいと考えています。

参加者のみなさまの研究の発展や共同研究の契機となりますよう、実行委員一同鋭意準備をすすめていく所存です。奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。

ナノ学会第18回大会 実行委員長
大野 かおる (横浜国立大学 大学院 工学研究院)